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【サッカー】セレッソ西川潤の桐光学園高校時代がすごい!

2019年、インターハイ神奈川県予選準決勝。

相模原ギオンスタジアムで行われた桐光学園高校vs日大藤沢高校の一戦。

高校3年生、エースストライカーの西川潤選手擁する桐光学園が、延長戦を含めた100分間の激闘の末に1-0の勝利を収めました。

2018年に引き続き2年連続となるインターハイ出場を手にしています。

「おそらく“日本一忙しい高校生”だと思います。4つの異なる場所でのプレーは、環境が目まぐるしく変わりますし、心身ともに相当な負担はあると思います。ですが、ここを抜けたら、見えてくる世界は一気に変わるのでは」

セレッソ大阪の関係者

 

日本一忙しいと言われるほどの高校生活をまとめて見ました。

4つのカテゴリーの高校時代

2018年はU-16日本代表のエースストライカーとして、
マレーシアで開催されたAFC U-16選手権で優勝しています。

そして大会MVPも。

2018年3月にはC大阪への2020年シーズン加入内定が発表されます。

特別指定選手としてすぐにルヴァンカップ、さらにJ1リーグ第7節・北海道コンサドーレ札幌戦に出場。

 

香川真司より早い、クラブ史上2番目という若さでJリーグデビューしました。

 

また、2018年12月にはU-20W杯出場を控えたU-19日本代表のブラジル遠征に初招集され、それ以降U-20日本代表に定着。

W杯本大会メンバーにも選出され、ポーランドではスタメンの2試合を含む、3試合に出場しました。

 

“本業”の桐光学園では1年生から10番を背負い続け、2019年の3年生ではキャプテンに就任。

まさに日本一忙しい高校生といえます。

「正直、きつさを感じることはあります。環境が変わるのはもちろん、立場や戦術は違うし、周りの選手のレベルも違う。その変化に惑わされることなく、自分を持ち続けながら、順応するために戦術、仲間に合わせるプレーを身につけないといけない。このサイクルを繰り返せば力もついていくと思うけど、今はしんどさを感じることは正直あります」

西川潤選手

 

飛び級で招集されたU-20W杯

常に注目を浴び、華やかな舞台を踏んでいる特別な選手に見えるかもしれません。
しかし西川潤選手は高校生

 

大人でも混乱してしまいそう環境の中で前に進もうとしていました。

 

「桐光学園に入学して、1年から10番、U-16日本代表でも10番を背負わせてもらって、それはそれでプレッシャーを感じていました。

ですが、今年に入ってからのプレッシャーや責任感はそれまでと大きく異なるものでした。U-20日本代表に選ばれた当初は、年齢的にも一番下で『周りに自分の良さを分かってもらおう』と、自分の特徴を出すことを意識していました。上のカテゴリーでやるのが初めてだったし、Jリーグで活躍する選手たちと一緒にやれるのは刺激になった。楽しかったけど……」

「責任を感じすぎてしまった」

「……いざ正式にU-20W杯メンバーに選ばれてからは、楽しさよりも責任にフォーカスを当ててしまった。自分の良さを出そう、出せたという楽しみから一転して、『日本代表として恥じないプレーをしないといけない』と思いすぎて、自分を苦しめていた。
セレッソでは(チームに)ずっといることができない悩みがあって、試合に出れそうだなと思ったら、高校に戻る。次に帯同するときはまた1からチャンスを掴みとらないといけない。自分の中で難しさを感じています。

高校に戻ればキャプテンだし、特に今年は1年でプリンスリーグ関東に戻らないといけない(昨季プリンスリーグ関東から神奈川県リーグ1部に降格)。インターハイと選手権で全国優勝をしたい気持ちも強い。だけど、(セレッソや代表活動との行ったり来たりで)なかなかチームにいられなくて、キャプテンとしての責任を果たせているかというと、そうじゃない……」

そんな苦しさを吐露する中で、今年10月にはU-17W杯が始まる。

「そこでは(早生まれなので)最年長組としてチームを引っ張っていかないといけない。本当に心も身体もきちんと整えて挑まないと、どれも中途半端になってしまうんです」

西川潤選手

 

無力さを痛感した日韓戦

次々と沸き起こる葛藤の中で、西川潤選手にとって強烈に心に残る出来事があった。

U-20W杯で敗れた韓国戦でした。

 

「日本代表の一員として責任を感じたし、ここで活躍したいという気持ちが強すぎた。ボールが足につかなかったことも感じていたし、韓国戦は『行かなきゃいけない』という気持ちが強すぎてファールが多くなってしまって、自分でも空回りしていると感じていました」

 

このときネットやSNSなどで『なぜ西川を使っているのか?』とか、『アジアMVPなのに』などと書かれていることが、西川潤選手の耳に入ってきました。

プロの世界はこういう世界だなと感じたそうです。

ライバルにして同期には久保健英とイ・カンイも

 

西川潤選手は苦しみながらも、着実に気持ちは前に向いていました。

西川潤選手がそういう精神性があるからこそ、さまざまなカテゴリーでプレーする環境を与えられています。

 

それだけ期待も大きいといえますね。

 

「インターハイ、U-17W杯、高校選手権、そしてセレッソと、僕にはU-20W杯で味わった悔しさをぶつけられる場所がたくさんある。

注目されるのは分かっているけど、僕は決してナンバーワンではない。

僕の前には同学年の久保建英がいるし、韓国の完敗したイ・カンインもいる。

他にも自分より上が沢山いるのに、高3でこの経験が出来ていることを、後に振り返ったときに、『良かった』と思えるようにしないといけないと思っています」

西川潤選手