【世界遺産】長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の12の資産!

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は12の資産から構成されています。

 

今回は年代ごとにそれぞれの資産の概要や見どころを紹介していきます!

長崎・天草地方と潜伏キリシタンの主な歴史

  • 1550年 ザビエルが平戸で宣教する(長崎地方にキリスト教が伝来)
  • 1587年 豊臣秀吉が伴天連追放令を発布
  • 1597年 豊臣秀吉が宣教師や信徒ら26名を西坂で処刑する(日本二十六聖人の殉教)
  • 1614年 江戸幕府が全国にキリスト教禁教令を発布する
  • 1622年 宣教師や信徒ら55名が西坂で処刑される(元和の大殉教)
  • 1628年 『絵踏』がはじまる
  • 1637年 島原・天草一揆が起こる
  • 1657年 大村領内の潜伏キリシタンの存在が発覚する
  • 1790年 浦上で潜伏キリシタンの摘発が起こる
  • 1797年 大村藩と五島藩の間に百姓移住の協定が成立する
  • 1805年 天草で潜伏キリシタンの摘発が起こる
  • 1859年 函館、横浜とともに長崎が開港される
  • 1865年 浦上の潜伏キリシタンが大浦天主堂で宣教師に信仰を告白する
  • 1868年 五島市さで潜伏キリシタンの摘発がはじまる
  • 1889年 大日本帝国憲法が、発布される(信教の自由が明記される)

 

 

【1550年~1637年】宣教師不在とキリシタン『潜伏』のきっかけ

①原城跡…(南島原市)

島原・ 天草一揆が勃発した際に、キリシタンが籠城し、主戦場となった場所。

一揆の影響で海禁体制が確率されたことが、潜伏キリシタンを産むきっかけになりました。発掘調査てば戦没したキリシタンの人骨や信心具か大量に出土しています。

【1614年~1637年】潜伏キリシタンが信仰を実践するための試み

②平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)…(平戸市)

安満岳は、キリスト教伝来前から山岳信仰の聖地だった山。

そこから伸びる尾根に挟まれた谷状の集落が春日集落です。

指導者の家には密かに信仰具が伝承され、禁教以前に信徒の墓地があった丘などを聖地として崇敬しました。

③平戸の聖地と集落(中江ノ島)…(平戸市)

春日集落の潜伏キリシタンは、神父を助けた平戸や生月の信徒たちの処刑が行われた中江ノ島を殉教地として、安満岳と併せて崇敬。

岩から沁み出す聖水を採取する『お水取り』と呼ばれる行事を行い、信仰を継続しました。

④天草の崎津集落・崎津教会…(天草市)

潜伏キリシタンが組織的に信仰を続ける中、崎津集落ではアワビ貝殻の内側の模様を聖母マリアに見立てて崇敬するなど、漁村独特の信仰を育んでいきました。

キリスト教解禁後は崎津諏訪神社の近くに教会堂を建築。

⑤外海の出津集落・出津教会堂…(長崎市)

小規模な潜伏キリシタンの信仰組織が連携して、聖画や教理書、教会暦などを密かに伝承し、キリスト教信仰を続けました。

ここから、多くの信徒が五島列島などの離島へ移住。

解禁後、集落を望む高台に出津教会堂が建てられました。

⑥外海の大野集落・大野教会堂…(長崎市)

潜伏キリシタンが共同体を形成して組織的に信仰を続ける中、大野集落では氏子となった神社に密かに自分達の信仰対象を祀りました。

オラショ“と呼ばれる祈りを捧げるなどして、信仰の場を共有。

解禁後は大野集落の中心に教会堂が建てられました。

【1797年~1859年】潜伏キリシタンが共同体を維持するための試み

⑦黒島の集落・黒島天主堂…(佐世保市)

外海などから移住した潜伏キリシタンは、表向きは仏教寺院でマリア観音に祈りを捧げながら、共同体を維持。

解禁後は指導者の屋敷を仮の聖堂として島の中心に教会堂を建設しました。

⑧野崎島の集落跡・旧野首教会…(小値賀町)

移住した潜伏キリシタンが、海上交通の守り神である沖ノ神嶋神社の氏子を装い、組織的に信仰を続けました。

解禁後、宗教儀礼を司った指導者の屋敷のそ側に教会堂を建設。

⑨頭ヶ島の集落・頭ヶ島天主堂…(新上五島町)

幕末期に、潜伏キリシタンが仏教徒の開拓指導者のもと、無人島だった頭ヶ島に移住、開拓し、信仰をまもりました。

解禁後、全国でも珍しい石造りの教会堂が建てられた。

⑩久賀島の集落・旧五輪教会堂…(五島市)

外海から移住した潜伏キリシタンが、未開地を切り開いて集落を形成。

仏教集落と、助け合い関係を築きながら、信仰を守り、弾圧を乗り越えました。

解禁後、各集落に教会堂が建設されました。

【1865年~1889年】宣教師との接触によるキリシタン『潜伏』の終わり

⑪奈留島の江上集落・江上天主堂…(五島市)


潜伏キリシタンが谷間で信仰を継続。

解禁後な指導者の屋敷を仮の聖堂として、その後信徒たちがキビナゴの、地引き網で得た収入などを出し合い、江上天主堂を建設しました。

⑫大浦天主堂…(長崎市)

居留地の外国人のために建設された、国内現存最古の教会堂。

列聖した二十六聖人に捧げられました。

潜伏キリシタンが信仰を告白した『信徒発見』の舞台として知られています。